2018年1月24日水曜日

#水草水槽 まさかの濾過能力不足(3) 油膜との戦い(最終章)


まさかの濾過能力不足(3)


 こんにちは。

 半月程悩まされた油膜との戦い。

 色々試行錯誤と、それに伴う投資でお小遣いが目減りして精神的にも金銭的にも疲弊しつつあるデッカードです。

 今日も当ブログ「Golfr32とアクアリウムとデッカード」に足を運んで頂きまして、ありがとうございます。


さて、前回迄に投稿しております
#アクアリウム 水槽の中の小宇宙
#アクアリウム まさかの濾過能力不足(1) 油膜との戦い
#アクアリウム まさかの濾過能力不足(2) 油膜との戦い
で書いている通り、相変わらず油膜に苦しめられています。

ん?
タイトルが「油膜との戦い(最終章)」になっているって?
お!目ざといですね。
さて、私デッカードと油膜との戦いはどうなったのでしょうか?
乞うご期待です。


本来の能力を取り戻した外部フィルター


 前回の投稿でその持てる能力を取り戻したテトラ EXパワーフィルター。


 このチョロチョロの水流が、紆余曲折を経て、


この水流になりました。

これで濾過能力不足なんて言わせないぞ。

と意気込んだのもつかの間、今度はこの水流に苦しめられることになったのです。

強すぎる水流


 本来の能力を取り戻したテトラ EXパワーフィルターの濾過能力に期待した私ですが、水槽内で激しく揺れ動く水草達を見て焦燥感を覚えました。

「これは、水流が強すぎるのではなかろうか.....」

強い水流は水草水槽において悪影響を及ぼすことが多いです。

デッカード家の家訓には

「水草に強すぎる水流を当てるな!」

と有ります。

強すぎる水流の悪影響とは


 水草に強すぎる吐出口からの水流を当てると、経験上、まずその当たっている水草に、コケが出やすくなります。
しかも、出やすいのがアクアリストにとって最大難敵の黒髭ゴケです。
これは書籍などでも紹介されているように、黒髭ゴケは自然界でも水流の強い川上で多く見られることや、吐出口のシャワーパイプの穴に良く発生することから、強すぎる水流には黒髭ゴケの好む何かがあるのでしょう。
私デッカードも経験上、この意見に賛成です。

何故水流が強すぎるのか?


 何故、今迄と同じ全開運転の水流なのに、このようなことになったのか。

それは今回のリセットに伴い排水パイプを、リリィパイプ型に変更したことに原因がありました。
リセット前に使用していた排水パイプはシャワーパイプでした。
そしてシャワーパイプの吐出口をを背面ガラス側に向けることにより、強い水流が直接水草に当たるのを避けていました。
しかし、リリィパイプ型の排水パイプではその方法は不可能です。

いかん。これは早急に対応しなければなりません。

応急措置として排水側のホースタップの流量調整コックで水流を弱めました。

この方法でとりあえず水草の揺らぎは落ち着きましたが、これでは循環能力が低下しています。

早急に何とかせねば.....

水流を弱めるには



  • 水草に強い水流を当てたくない。
  • しかし外部フィルターの流量調整を絞っての循環能力低下も嫌。


 この2つの問題を解決するに当たり、試行錯誤の結果、辿り着いた方法とは、

「循環能力を低下させずに水流を弱めるには、排水パイプを分岐して、その吐出力を弱めれば良いのでは?」でした。

思い立ったら吉日。私デッカードは早速行動に移しました。

排水パイプの分岐


排水パイプの分岐に必要だった器具


 排水パイプの分岐に当たって購入した商品は以下の通りです。





以上4点をお買い上げ。

 マツダ クリアホースについては、今回の作業に必須では有りませんでしたが、外部フィルター購入時に同梱されていたホースは、流石に12年の使用で硬化しておりまして、今回の分岐作戦でのホースの取り回しに支障が出そうだったので新調します。

どんだけ投資するんだ。懐、大丈夫か?デッカード(笑)

排水パイプの分岐作成開始


排水ラインの作成


 外部フィルターの設置場所と2つの排水パイプの取り付け位置を考えながら、クリアホースを必要な長さ分に切断します。

切断したクリアホースをT-ジョイントに接続します。


これで排水ラインは完成しました。

オーバーフローパイプとシャワーパイプの接続


 クリアパイプを5cm程に切断し、オーバーフローパイプとシャワーパイプを連結します。


これでシャワーパイプは完成しました。

排水ラインの接続


 先程作成した排水ラインを外部フィルターの排水側に接続します。


更に排水ラインを排水パイプに接続します。


水槽奥から排水ライン(シャワーパイプ)/吸水ライン/排水ライン(リリィパイプ)となっております。
完成図はこの通りです。


排水パイプ分岐による水流の様子


 排水パイプの分岐による水流はこんな感じです。


 リリィパイプからは直線的な水流水槽反対側まで攪拌しており、シャワーパイプからは水槽中央部分から斜め下方に向かって緩やかに流れています。

これでリリィパイプから吐出される水流が弱まり、反対側に植栽してあるルドウィジア・インクリナータ・キューバの揺らぎも緩やかになりました。

多分、死水域が出来ている可能性もかなり減ったのではないでしょうか?

外部フィルターが全力運転できるようになったのは大きいです。

油膜戦争の結果


 排水パイプの分岐を選択し、外部フィルターの能力をフルに発動できた、私の水槽。

果たして油膜戦争の勝利者は?

それでは水換えして1週間経過した現在の水槽をご覧ください。


はい。見事に油膜は消えています。
あれだけ苦しめられていた油膜は、文字通り雲散霧消となりました。

水槽に発生する油膜の原因


改めて油膜が発生する発生する原因と言われる物は以下の様です。


  • 濾過バクテリアの未定着や減少・死滅
  • 餌の与え過ぎ
  • 飼育生体が多すぎる
  • 生体の死骸の放置
  • 水草のトリミングの影響
  • 高水温
  • 水質調整剤等の入れすぎ


油膜の発生=何らかのトラブルが水槽内に発生ということですね。

今回の油膜発生は、濾過機構の1パーツが故障して、その結果、物理濾過と生物濾過の双方が殆ど機能せず、濾過能力不足を招いていたという感じでしょうか。

濾過能力というものがどれほど大切なのかを、改めて噛み締めたデッカードでした。

これからも慢心する事無く、綺麗な水草水槽維持を行っていきたいと思います。


今回もご訪問ありがとうございました。
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