2016年10月20日木曜日

#ゴルフMk4R32 エンスト地獄からの脱出


エンスト地獄


前書


 ゴルフ4 R32は、ご存知の通りV6の3.2Lエンジンを積んでいます。
結構気を遣ってゆっくり走行しても、家族や友達、仕事関係の方からも、ゴルフが近づいて来たのが分かると言われています。

 しかし、ゴルフ R32オーナーの方はご存知だと思いますが、アイドリングは非常に静かで振動も無く、信号待ち等では全く気になません。

 この静粛性が、裏目に出るとは......



 

トラブル発生日及び発生場所


トラブル発生日
発生場所
2015/12/16
路上(アイドリング中)

発生時の状況

師走も近づき、肌寒い日でした。
その日は、ゴルフで取引先に向かっていました。
距離にして25Km程です。この後発生するトラブルの前兆を全く見せることなく、順調に巡航していました。

 取引先迄、1Kmを切ったでしょうか。
その取引先へ訪れるには、踏切を渡る必要が有ります。しかも、道は狭く交通量が比較的多く、踏切は中々遮断機が上がらないという、三重苦の私が大嫌いな道です。しかし、その道を通らざるを得ません。

 案の定、その踏切に引っかかり、しばらくの間、遮断機が開きそうに有りません。訪問予定時間にはまだ余裕があるので、しばし待つ事に。

 ようやく遮断機が上がり、いざギアを1速に入れ、クラッチを繋ぎ走り出そうにも、ゴルフは前に進みません。ふとメーターに目をやると、全ての警告灯が点灯中。焦りに焦り、キーを捻っても、クランキングはするもののエンジンは掛りません。後ろの車のクラクションが鳴り響きます。


必殺技(クランキング)


 こういった場合、打開策を思いつくのが年の功。
おもむろにギアを1速に入れ、クラッチを繋いだまま、キーをイグニッションに入れます。
クランキング出来るなら、セルモーターのパワーで移動出来る筈。果して、思惑通りクランキングでゴルフは前へ進み始め惰性で進みます。MT車ならではの技です。連続クランキングを行い、のろのろですが踏切を抜けると、エンジンに火が入りました。安堵して、慎重に走行を続けます。そのまま進み続けると、今度は赤信号で停車。恐る恐るメーターに目を向けると、またしても警告灯がクリスマスツリー状態。またしても、クランキング発進で進み、エンジンに火が入る事で、難を逃れ、無事取引先に到着。到着と同時にエンスト。
とりあえず、取引先の駐車場でバッテリーのマイナス端子を外し、ECUをリセットして様子見です。

悪夢再び


 2時間程で用件を終え、取引先を引き払う事に。
バッテリーを繋ぎ、祈る思いでキーを捻ります。無事、エンジンに火が入り一安心。取引先の駐車場を出ます。それから暫くの間快適な巡航を行っていましたが、比較的の大きめな交差点の赤信号で、またもやエンスト。こうなる事を予見して、あらかじめ左側の車線を走っていた自分を褒めてやりたいですね。
流石に、これは走行中は問題無いけれど、停車するとなぜかエンストしてしまうという現象だと気が付きました。幸い、エンストした交差点横に有った、とある会社のお客様用駐車場に入れさせていただき(すみません)、積載車を呼ぶことにしました。停車せずに戻るなんて事は、不可能に近いし、いくらクランキングで発進できるとはいえ、セルモーターとバッテリーへの負担が、半端無いとの判断からです。


当時のツイートが残っていました。

主治医の元へ


 積載車にて、無事?主治医への元に辿り着いた、My ゴルフ。
代車はプリウス。初めて乗るハイブリッド車。初めて乗る、ボタンスタートの車。カルチャーショックです。
 家に帰ってきて代車だと知れると、家族からやっぱり壊れるんじゃないの(怒)、にて、更に凹みます。

 こちらも当時のツイート



ゴルフ退院



 主治医から電話が有りました。
やっと現象が確認できました。原因はクランク角センサーの不良。このセンサーの不良で、停車時にECUがエンジンを止めてしまうとの事。ついでに水温センサーも、フォルトのコードを記録していたらしく、この2つのセンサーを交換しますとの事でした。

幸い、これらの交換後は、すこぶる快調に走っています。
これでエンスト地獄から脱出することが出来ました。

めでたし。めでたし。


クランキング移動


 突然のトラブルによって、エンストしてしまい、その後エンジンが掛らない場合は、バッテリーが生きていれば、MT車であれば、ギアを1速に入れてクラッチをつないだ状態で、キーを捻ってクランキングさせるとセルモーターで移動できることがあります。バッテリーに過大な負担を掛けるので、長距離の移動は無理ですが、緊急待避用としては使えます。
覚えておいて損は無いと思います。